銀座 皮膚科 美容皮膚科 形成外科 しみ しわ たるみ

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しみ治療・イボ治療の失敗例?
その原因・対策を考えてみました

このページでは、しみ治療におけるよくある失敗例(満足できなかった例)、その原因・対策を考えてみます。
実際には、失敗とも言えないような、どうしても避けられない不可抗力のケースもあります。
また、個々のケースにより状況はさまざまですので、あくまで参考程度にお考えください。

 

 

しみ取りレーザーによるしみ・そばかす治療

Qスイッチルビーレーザーなどのしみ取りレーザーで治療をしたのに、しみ・そばかすが取れなかった

一般的にしみ取りレーザーは、高出力な照射が可能でしみを消すために設計されたレーザーを指します。
通常、しみへの治療では、適切な照射により1回の治療でそばかすの色素や、老人性しみの異常な角層細胞を除去できる(=消える)ことが多いです。
しみ取りレーザーで治療したのにしみ・そばかすが取れなかったときの理由について考えてみました。
以下に原因と考えられるケースを挙げます。
※しみ取りレーザーの種類:QスイッチルビーレーザーQスイッチアレキサンドライトレーザーQスイッチヤグレーザーピコレーザーなど、当院ではメラニン色素に最も選択性の高いQスイッチルビーレーザーを使用しています。

 

Qスイッチルビーレーザーによるしみ治療について

 

 

【そもそも老人性しみ・そばかすではなかった(診断が違う)】

ダーモスコピー検査風景②老人性しみ・そばかすという診断でしみ取りレーザー治療をしたが、そもそも他の疾患ので取れなかったという例です。
ホクロ、ADM、扁平母斑、炎症後色素沈着(特にニキビ跡の色素沈着)など老人性しみやそばかす以外のしみやアザの場合、1回の治療のみでは取り切れない、またはしみ取りレーザーでの治療自体が不適切な場合(=効かない)があります。
ここに挙げた疾患も典型的な例であれば、適切な問診やダーモスコープなどを使ってよく観察することで、老人性しみやそばかすとの鑑別は可能ですが、非典型例では紛らわしいものもあります。
☞しみの治療には正確な診断が不可欠なのです。

 

しみの種類について詳しく知りたい

 

【照射出力が十分ではなかった(治療が不適切)】

しみレーザー治療の反応老人性しみ・そばかすを除去するには、適切な出力による治療が必要です(写真はQスイッチルビーレーザーの適切な反応の目安になるimmediate whitening phenomenon を示しています)
レーザーの反応が不十分だった場合には、当然のことながら、老人性しみの異常な角層細胞やそばかすの色素を残存させてしまい、かさぶたが剥がれた後もしみが残っていたり、いったん色素が消えたように見えたが早期に再発するなどの状況が予想されます。
レーザーは、適切な出力で照射されなければ十分な効果を発揮できません。
治療後もしみが残ってしまった場合は、再治療が必要になりますが、再治療は初回治療と違い、いろいろな配慮が必要になります。
しみ取りレーザー治療後は(出力が不十分であっても)炎症後色素沈着を伴うことがあり、これとしみの残存との見分けが難しいです。
炎症後色素沈着に対して、しみ取りレーザーを照射するのは、白斑化などのリスクをを伴う場合があると言われていますので、リスクを避けるために、十分な期間を空けた上で、再照射の時期を検討することになります。
※老人性しみでも、色調がとても薄い場合や組織に厚みがある場合には、適切な反応が得られても、1回のレーザー治療でしみが取り切れない場合もあります(頻度は少ないです)。
※下まぶたの縁近くや口回りの色素が濃いそばかすは、適切な反応が得られても、1回のレーザー治療で取れにくい場合があります。

 

Qスイッチルビーレーザーによるしみ治療ついて詳しく知りたい

 

【アフターケアが不十分であった】

意外と多いのがこのパターンです。
しみ取りレーザーは、治療によって、肌にある程度の熱ダメージを伴います。
この熱ダメージにより、患部の色素細胞は一時的に活性化し、炎症後色素沈着(戻りシミ)を生じる場合があります。
炎症後色素沈着は自然と消失するというのが一般的な認識ですが、しみのレーザー治療後の炎症後色素沈着が自然の経過で消失しにくい例を多く経験してきました。
炎症後色素沈着を予防するため、また炎症後色素沈着が出てしまっても定着させないようにするために、日常生活指導や、外用薬や内服薬によるアフターケアが重要だと考えています。
適切なアフターケアを実施することにより、炎症後色素沈着の発生や色素沈着(戻りシミ)の残存、しみの再発はかなり少なくなると考えています。

 

しみ治療後の経過やアフターケアについて詳しく知りたい

 

患部が白く色が抜けた状態になってしまった

レーザー治療した患部は、肌がリニューアルされるため、周りの(くすんだ)肌にくらべて白く見えることがあります(特に色黒な方の場合)。
これは、通常の経過であり特に問題ありません。
通常は時間の経過とともに、周りの肌の色調となじんで目立たなくなります。
その状況とは別に、レーザー治療後の患部が真っ白になってしまうことがあります(白斑化)。
レーザー照射により色素細胞がダメージを受けてしまったことが原因と考えられます。 
1回の照射でも起きてしまうことがありますが、通常は一時的なもので時間の経過とともに改善します。
長く残ってしまう場合には、次の理由が考えられます。

 

  • 照射出力が必要以上に強すぎた
  • 治療間隔を十分空けずに再治療した
  • 炎症性色素沈着(戻りシミ)に対して照射した

 

白斑化に対しての有効な治療法はないため、予防が大切です。

 

傷痕が残ってしまった

しみ取りレーザーは高出力照射が可能なレーザーですが、深部への熱の拡がりは少なくなるように設計されており、通常の治療経過では、傷痕が残ることは非常に稀です。
 しかし、上記白斑化の原因のような状況やホクロ治療、刺青(Tatoo)治療のように何度も繰り返し治療をする場合、また治療後の患部の管理が悪い場合には、傷跡が残ってしまう可能性があります。

 

 

IPL光治療によるしみ・そばかす治療

フォトシルクプラスによるしみ治療ついて

 

しみが薄くならない

【IPL光治療では反応しにくい色調の薄いしみの場合】


フォトシルクプラスなどのIPL光治療機はしみ・そばかす・くすみのための治療機器です。
適切な治療を繰り返すことで、通常はしみやそばかすが薄くなり、くすみが取れて美白効果を実感できます(そばかすは消えることもあります)。
ただし、IPL光治療はQスイッチルビーレーザーのように、どんなしみでも確実に除去できる反応が出るように設計されていません(逆に、Qスイッチルビーレーザーほどの反応が出るようなら顔全体に照射できないです)。
しかしその反面、顔全体にマイルドな出力で照射することが可能で、お肌全体のくすみ除去・活性化ができるというメリットを持っています。
フォトシルクプラスなどのIPL光治療は、特に薄くてぼんやりしているようなしみやそばかすに対しては、反応が不十分であり、効果が出しにくい場合があります。
しみの診療に慣れた医師なら、どんなしみがどのくらいの反応をするか、治療前からある程度予想がつきますので、治療前に説明すべきだと考えています。

 

【ターゲットがしみではない場合】

患者様がしみと認識される中には、しみ以外のものが含まれていることがあります。
特にそばかすが多い場合、ADMがそばかすに紛れて認識しにくい場合があります。
ADM
は、皮膚の深い層(真皮)に存在するため、通常フォトシルクプラスなどのIPL光治療は無効です。
幼少時から存在する扁平母斑(茶アザ)などへの効果も薄いです。
しみの治療は診断が重要です。

 

【適切な使用ではない場合】

フォトシルクプラスなどのIPL光治療はマイルドな治療ですが、濃い色調のしみには強い反応が出る場合があり、Qスイッチルビーレーザーでの治療時のように炎症後色素沈着を起こすこともあります。
この場合は、繰り返し治療すればするほど、炎症が強くなりますので色素沈着が改善しにくくなります。
「毎回治療のたびに、かさぶたになっているけどすぐに濃くなる」というような場合では、正しい状況判断が重要です。
治療を担当する医師や看護師が毎回異なる場合に起きやすい状況です。

 

回数をかけたのにしみが消えない

「フォトシルクプラスを5回やればしみが消えますよ」美容クリニックで、よくされる説明です。
フォトシルクプラスなどのIPL光治療は、どんなしみでも確実に除去できる反応が出るようには設計されていません。
反応の悪いしみの場合は、しみが消えるための反応が得られないわけですから、何回治療しても消えることはありません。
当院では、治療前にその旨を丁寧に説明させていただきます。

 

診察時に聞いたようなかさぶたができない

フォトシルクプラスなどのIPL光治療は、もともとダウンタイムのない治療を目指して開発されています。
厚いかさぶた(=ダウンタイム)を作ってしみを除去することが目的の治療ではありません。 
ただし、肌の状況によっては、治療により小さなかさぶた(マイクロクラスト)ができてしまうことがあるというのが、当院の認識です。
特に、初めての治療や、久しぶりの治療では、肌の表面近くに色素が多く溜まっており、これらが強い反応を起こすことで、小さなかさぶた(マイクロクラスト)ができることがあるのです。
したがって、短期間で繰り返し治療をする場合、1回目の治療が適切に行われていれば、2回目以降のかさぶたは大幅に減ることが多く、これが通常の経過と言えます。

 

肝斑が濃くなってしまった

肝斑は特殊なしみで、はっきり存在が見て分かる場合と、存在が認識できないほど薄い場合(潜在性)があります。
強い刺激で濃くなる性質があり、フォトシルクプラスなどのIPL光治療に限らず、すべての治療が刺激になり得ます。
肝斑の存在が認識できるときには、肝斑の部分を高い出力で照射しないよう注意するのですが、問題は全く存在を認識できない場合です。
通常の出力で照射することが刺激になり、肝斑が目立つようになる場合があります。
そのため、特に初回治療の際は、肝斑が発生しやすい部位に対しては、肝斑が認識できなくても、潜在性の肝斑を想定した注意深い照射が必要です。
ただし、いくら注意していても避けられない場合もあります。
それは、肝斑が外的な刺激だけでなく、さまざまな要因(ホルモンや体調など)と合わさって、濃くなってしまうことがあるためです。
ただし、治療前には目立たなかったものが、治療により多少目立つようになってしまったというケースでは、トラネキサム酸の内服のみで改善するケースがほとんどなので、大きな心配は不要です。

 

長方形の水ぶくれができた・縞模様のかさぶたができた

水ぶくれや縞模様のかさぶたは、フォトシルクプラスなどのIPL光治療では通常起きない“やけど”の場合が多いです(縞模様のかさぶたは、くすみがひどい肌への強めの反応の場合もあります⇒この場合は問題ありません)。
Qスイッチルビーレーザーなどは、軽いやけどを起こすことを前提にした治療ですが、IPL光治療はやけどを起こさないよう設計されています。
肌の状態に対して照射出力が強すぎたか(不適切な設定)、もしくは冷却が不十分(ジェルが少ない⇒不適切な治療方法)だった、もしくは日焼け後などお肌が治療に適した状態じゃなかった、などの理由で、熱ダメージが肌の限界を超えてしまった状態です。
十分な診察と適切な照射方法で、避けることができることが多いです。

 

 

炭酸ガスレーザーなどによるイボ治療

炭酸ガスレーザーによるイボ治療について

 

イボより大きな色素沈着ができて余計に目立つ

イボを除去するには、肌にある程度のダメージを与えなければなりません。
イボの病変部が深くまで達していれば、ダメージに深さもそれなりになってしまい、通常の経過でも、ある程度の炎症後色素沈着は起きてしまいます。
ただ、必要最小限のダメージでイボを除去した場合、通常の炎症後色素沈着は病変部の大きさかわずかに大きいだけで、明らかに大きな色素沈着にはなりません。
大きな色素沈着は、イボを除去するのに必要以上の肌ダメージを与えてしまった際に起きることが多いようです。
方法では液体窒素や電気分解法などレーザー以外の方法で、部位では顔や首以外の身体で起こりやすいですようで、後悔している例を多数見てきました。
治療部位が多い場合には、多数の色素沈着でヒョウ柄模様のように見えてしまう状態がかなり長い期間続きますので注意が必要です。
炭酸ガスレーザーを使い、イボを最小限のダメージで除去した場合には起こりにくいです。
治療法は慎重に選択する必要があります。

 

治療部位が凹んでしまった

病変が皮膚の深い層まで存在していて、レーザーを照射して除去した場合などに起こります。
老人性イボやウイルス性イボ、アクロコルドンなどの場合は病変が浅い場合が多く、ウイルス性のイボの場合などに若干の傷跡になったとしても、凹みになることは稀だと考えます。
ホクロは病変が深い場合が多く、完全に除去すれば凹みを作ってしまうことが多いようです(当院ではホクロのレーザー治療は行っていません)。
治療後の状態は、治療前にある程度予想が可能であるため、当院では事前に説明します。
また、過度のレーザー照射によっても凹みが起きることがあります。
炭酸ガスレーザーは、ターゲットが水ですから、イボでも正常な皮膚でも区別なく反応します。
つまり、レーザー照射の加減が不十分だと、必要以上に深くダメージを与えてしまうことがあります。
通常は、時間の経過とともに改善しますが永続的に残ることもあります。
必要以上に深く照射しないよう、繊細で注意深い治療が必要です。

 

治療部位がケロイド状に膨らんでいる

ケロイド体質などがあった場合、治療の刺激によりケロイドが発生する可能性があります。
特に、ケロイドが発生しやすい部位(胸、肩など)の治療では十分な問診・説明と注意が必要です。
ホクロの治療などでは、ホクロが残存していても、治療後に膨らんでくることがあります。

 

治療したイボが再発した

ベストなのは、一度の治療で病変を最小限のダメージで完全除去することですが、除去が不十分だと再発(残存)することがあります。
特にウィルス性のイボなどの場合は再発しやすいです。
ただし、残存・再発を恐れ、必要以上に深く治療しすぎると、凹みや瘢痕(傷痕)の原因になってしまう場合もあり、治療の加減がとても重要で、医師の技術やセンス、経験が問われるところです。

 

 

その他

肝斑の診断で内服薬(トラネキサム酸)を長く飲んでいるが一向に改善しない

そもそも、それ本当に肝斑でしょうか?
肝斑以外のしみに対して、トラネキサム酸は通常無効とされています。
よく目にするパターンは、ADMを肝斑だと診断しているケースです。
ADMに対して、トラネキサム酸は全く無効であり、Qスイッチレーザーが必要になります。
しみの治療では、正しい診断が重要です。
また、肝斑であってもトラネキサム酸内服だけで、改善するとは限りません。
トラネキサム酸の基本的な作用は、メラニン色素の産生を抑制する作用や抗炎症作用であり、溜まってしまったメラニン色素を積極的に排出する作用はありません。
したがって、トラネキサム酸内服で改善しない肝斑には、外用療法やレーザー、光治療、ピーリングなどを併用する必要があると考えています。
また、日常生活指導もとても重要です。

 

肝斑の治療について知りたい

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