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卯辰哲也院長インタビュー

開院はゴールではなく、スタートライン

――開院おめでとうございます

 

卯辰 : ありがとうございます。ただ、開院はしましたが、まだ達成感とか、気持ちの余裕はありません。私にとって、開院はゴールではなく、スタートラインです。これからどうするかで、開院して良かったのかどうか分かるのではないでしょうか。クリニックの運営が安定し、開業を志した当初に思い描いた自分なりの理想が実現できるという確信を持てた時点で、少しの達成感を感じるのだと思っています。

 

 

医療の目的とは、患者様を救うこと

――先生が思い描く理想とはどんなことですか?

 

卯辰 : 理想というほど大それたものではありません。医師として、そして良識ある人間として、患者様のために当たり前のことを当たり前にやりたい。まっとうにやりたい、ただそれだけです。そして、たくさんの患者様に喜んでもらいたいです。「ここに来て良かった!」「ここに来ると安心できる、元気になれる」と心から思ってもらえる優しいクリニックにしたいです。   医師である自分が患者様の立場に立ったときに、安心して通えるクオリティを保ちたいです。美容クリニックは、とかく商業的になりすぎる傾向があります。「儲かるのであればなんでもあり」みたいなグレーの部分が多いのです。そのため、美容医療を必要としていて、勇気を出してクリニックを訪れても、救われない患者様がたくさんいます。そんな患者様が安心して通えるクリニックを作りたいのです。   確かに、この業界は過当競争が厳しい業界であり、生き残るために商業的にならざるを得ない状況も理解はできます。だからといって、医療本来の目的を忘れて、患者様の気持ちを無視したような手段や医療の守るべき基本を破る行為が許されることを正当化する言い訳にはならないと思っています。患者様を裏切ってはいけません。信頼に応えなければなりません。   医療は商業的になりすぎてはいけないと思っています。医療の目的とは、患者様を救うことであり、利益のために患者様から搾取することではありません。

 

 

美容医療は人生を豊かにする手段

――患者様にとっての美容医療とはどういう存在でしょうか?

 

卯辰 : まずは、人生を豊かにする手段でしょうか。一度の人生、誰だって、きれいで気持ちよく生きていたいものです。美容医療により、それをある程度叶えることが可能です。   美容医療をファッション感覚で捉える患者様もいます。確かに、ネットや雑誌などでは、そのような感じで紹介されていることが多いですね。それはそれでよいことだと思います。ファッションは気持ちよく生きる手段ですから。   ただ、患者様にとっての美容医療が、実は表面的なものの改善だけではなく、もっと根本的で深い意味を持っている場合があるのです。美容医療が、その患者様の人生には絶対不可欠であり、生きがいである場合も多いのです。私は、長い間この業界で真剣に仕事に向き合い、本当にたくさんの患者様のお話を聞かせていただき、そのように感じました。   そういった経験から、「美容医療に携わる者は常に患者様の気持ちを考え、真摯に向き合う覚悟が必要」と強く思うようになりました。

 

 

美容医療に「遅すぎる」はありません

――どのような患者様がいらっしゃいますか?

 

卯辰 : 女性の患者様が多いですが、最近は男性の患者様もいらっしゃいます。もちろん、男性でも大歓迎です。しみ・しわ・たるみ治療をメインにしておりますので、これらが気になる大人年齢の方が多いですね。   お悩みは、人それぞれ違います。何かのライフイベントをきっかけにとして、思い立って来られる方が多い印象です。美容医療に「遅すぎる」はありません。思い立ったときが、やり時ですね。   また、過去に美容クリニックに通った経験をお持ちの方も多いです。美容クリニックにおける過去の様々なマイナスの体験から、美容クリニックに対してのご不安や不信感が強くなってしまっているような方々です。   当院ホームページをお読みいただき、私の熱い想いを感じて(?)頂き、微かな希望を持ってお問い合わせを頂くことがあります。

 

 

「良い医師」がかける魔法に憧れていたのかもしれません

――医師になられたきっかけは?

 

卯辰 : う~ん。正直いうと、特別なきっかけがあったわけではありません。育った家庭は医療とは全くの無関係ですから、医師という職業のことについてもあまり詳しく知りませんでした。   ただ、子供のころから自分の体調などには強い興味があり、家庭の医学書を読んでは、さまざま病気を想定して不安になり、医師にかかったものでした。少し変わった子供だったのです(笑)。当時、学校を休んでは、いろんな先生に診てもらいましたが、先生によって受ける印象が全く違いました。良い先生に診てもらうと、「魔法のように」不安が完全になくなり、安心感と解放感に包まれ、感動しましたし、快感だったのを覚えています。もちろん、残念ながらそうでない場合も多々ありましたよ。子供ですから、ろくに話も聞いてもらえないことも多かった。そんなときは、不安は解消されずもやもやしたままでした。   そんな経験の中で、知らず知らずの間に「良い医師」がかける魔法に憧れていたのかもしれません。気がついたら、医学部に入ることが目標になっていましたね。負けず嫌いの性格のせいも原因のひとつだと思います。

 

 

学生時代から美容医療をやろうと決める医師は珍しいと思います

――どんな学生時代でしたか?

 

卯辰 : 最初の2年間は一般教養でしたので、正直あんまり勉強した記憶がありません。この頃のことは、両親にも申し訳なく思っています。すみません(笑)。もともと格闘技が好きでしたので、部活で空手や柔道をやったり身体を鍛えたりしていました。この頃は、どちらかというと格闘家の生活でしたね。3年生からは、いよいよ本格的な医学の授業が始まりましたので、興味を持って勉強しました。   いろいろと勉強していく中で、すでにこの頃から美容医療に興味を持ち始めていました。大学の講義内容に美容医療はないですから、自分でいろいろ調べて勉強したのを覚えています。そして早々と自分の進む道を決めました。美容医療の基本が、形成外科だと思いましたので、まずは形成外科で修業を積み、基本ができたら美容医療をやろうと決めました。学生時代から美容医療をやろうと決める医師は珍しいと思います。私の知っている限りでは、自分だけです。

 

 

厳しいけどやりがいのある世界

――なぜ美容医療に興味を持ったのですか?

 

卯辰 : うまく表現できませんが、他の科とは違い、アート的な側面があるように思えたのです。子供のころから、工作が好きでした。細かい作業が得意でしたので、プラモデルなどをたくさん作りました。このような作業に一番近いのは、美容外科ではないかと。とにかく、いろいろ考えて、細かい手術をするのが楽しそうに思えました。他の手術と違い、結果がはっきりと目に見えますから、客観的な成果が分かりやすい。手術の上手・下手も分かりやすいので、厳しいけどやりがいのある世界だなと思いました。それに私が学生のときは美容外科という分野が学問的に完全に確立されていなかったと思います。それだけに、いろいろ考えて、ワクワクした覚えがあります。

 

 

形成外科と美容外科は全くの別物です

――形成外科時代はどうでしたか?

 

卯辰 : 慶應大学病院形成外科での研修の後は、出向先の病院で研修を行いました。平塚市民病院形成外科・麻酔科、伊勢慶應病院形成外科、杏林大学病院形成外科で医師としての修業を行いました。   よく混同されますが、形成外科と美容外科は全くの別物です。形成外科手術ができるからといって美容外科手術ができるわけではありませんが、すべての手術で必要な基本的な手術操作や、特に美容外科手術で必要になる、皮膚に優しい手術手技は形成外科で培うのが一番の近道です。出向先では、幸運にも、とても尊敬できる指導医に巡り合うことができ、たくさんの貴重な手術経験を通して、手術の基本ができたという達成感がありました。その後、医師としての幅を広げるという医局の方針で、横浜のけいゆう病院の一般外科に出向しました。ここでも、とても尊敬できる指導医に巡り合うことができ、たくさんの手術を経験しました。   細かい手術手技はもちろん、高度な全身管理、患者様への考え方など、本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。この時点で、自分なりに医師としての基本的能力が身についたという実感がありましたので、いよいよ美容医療の世界に飛び込むことにしました。この修業中に教えていただいた考え方や方法が、今の自分の基本となっていると感じます。この時出会った師匠たちには、今でも本当に感謝しています。

 

 

美容外科から美容皮膚科へ

――最初は美容皮膚科ではなく美容外科だったのですね

 

卯辰 : はい、そうです。当時、美容皮膚科という分野は、あったとしても、かなりマイナーだったと思います。美容といえば美容外科という時代でした。美容外科クリニックもそれほど多くはない時代でしたから、美容皮膚科クリニックはもっと少なく、存在自体知りませんでした。最初に勤務したのが、患者様の数がとても多く、医師の指導が行き届いたクリニックでしたので、手術はすぐに覚えることができました。   美容外科では、毎日手術に明け暮れました。もうそれこそ、朝から晩まで手術漬けの毎日でした。二重に始まり、眼瞼下垂、鼻、脂肪吸引、フェイスリフトや骨の手術などあらゆる手術をしました。また、途中から分院長という管理職についたことで、クリニックの管理運営についても学ぶことができました。   時代の変化とともに、この頃から少しずつ美容皮膚科的な新しい治療が登場し始め、美容外科でも導入され、触れる機会が多くなり、興味を持つようになりました。これが美容皮膚科の始まりです。私は美容医療全体を極めたいと思っておりましたので、今度は美容皮膚科をメインに勉強したいと思うようになりました。美容外科クリニックでは、あくまで手術がメインであり美容皮膚科治療は補助的な扱いでした。そのため、真の美容皮膚科を学ぶには美容皮膚科専門クリニックに勤める必要がありましたので、今度は美容皮膚科クリニックに勤めることにしました。これが約10年前です。その後は美容皮膚科一筋で現在に至ります。

 

 

美容皮膚科治療は、「時間を戻す治療」

――美容外科と美容皮膚科の違いは何ですか?

 

卯辰 : メスを使う、使わないということ以外にも違いがあります。それは目的の違いです。   美容外科治療は「形を整えたり、形を変える治療」がメインであるのに対して、美容皮膚科治療は、いわば「時間を戻す治療」がメインです。美容外科手術に関しての説明は割愛しますが、美容皮膚科治療は、老化によって起きてしまった負の変化をできるだけ改善させ、若かったときの自分を取り戻すことが目的です。   当院では主にしみ・しわ・たるみを「切らない」方法で治療しています。ただし、美容外科にもフェイスリフトに代表される若返り手術があります。このあたりでは、美容外科と美容皮膚科には、はっきりとしたボーダーはなく、お互いにクロスしている部分も多いのです。今の仕事に、美容外科での手術経験が大きく役立っているのはそのためです。

 

 

美容外科の経験について

――美容皮膚科の診療に美容外科の経験が必要なのですね

 

卯辰 : そう思っています。美容外科手術の経験が豊富であれば、患者様のお悩みに対して、外科手術の可能性も含めた提案をすることができます。美容外科の実際の手術経験があるかないか、これは美容皮膚科の仕事をするうえでとても大きな差だと感じます。美容皮膚科しか知らなければ、それはかなり狭い見解であり美容医療の一部しか見えていないと思います。すべてを知ったうえで総合的に判断することが、患者様にとって、とても重要なのです。

 

 

美容医療を極めるために

――メスを置くことに未練はなかったですか?

 

卯辰 : それはありましたよ。若いころから手術室で育ちましたし、手術自体は大好きでしたから。でも美容医療を極めるには仕方なかったですね。どうしてもいろいろ知りたくなり動いてしまう性分なもので。今でも手術には未練があります。今後、自ら手術室を持つことができ、管理する余裕ができれば、やりたいと思っています。

 

 

卯辰哲也院長インタビュー ② →

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