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炎症性色素沈着につき詳しく

炎症性色素沈着とは?


炎症後色素沈着の発生機序は完全に明らかにされていませんが、炎症によって生じるシグナル(ケミカルメディエーター)が色素細胞(メラノサイト)を活性化させることが原因だと考えられています。

色素細胞が活性化し、メラニン色素が活発に産生されると、お肌が本来備えている色素の代謝機能の能力を超えてしまいます。

 

その結果、表皮にメラニン色素が溜まった状態になり、しみのように見えます。
色素細胞を活性化している原因である炎症が治まれば、メラニン色素の産生も正常化していきお肌の代謝機能により色素沈着は徐々に薄くなっていきます。

 

 

 

炎症性色素沈着の原因は?


炎症といっても様々です。やけどや外傷といった、分かりやすいものばかりではありません。
注意すべきは、もっと微細な炎症です。
よく問題になるのは、摩擦(擦過)です。
1回の摩擦で起こる炎症は微々たるものですが、これが日曜的に繰り返されると、慢性的に持続する炎症となります。

 

この問題点は、炎症の原因が日常的に繰り返されることです。やけどや外傷は、日常的に繰り返されることは非常に稀です。
そのため、炎症は受傷後一定期間が過ぎれば必ず収束します。

 

しかし、摩擦などの微細な炎症は、患者様ご本人が、それを炎症と認識しにくいがために日常的に繰り返しやすいのです。認識がなく、延々と繰り返されるため、炎症が収束することはありません。
右のイラストは、ニキビ跡の炎症性色素沈着を表しています。

 

もともとは、小さなニキビ、もしくはニキビ跡だったものですが、それを日常的に触ってしまうことで、慢性的な摩擦による炎症を起こしてしまい、より大きな炎症性色素沈着を起こしてしまうのです。
このような例は、日常の臨床現場でよく目にします。(ぜひご相談ください!)

 

 

 

炎症性色素沈着は老人性色素斑とどう違う?

老人性色素斑は、表皮のターンオーバーが異常を来し、角質として脱落すべき表皮角化細胞(ケラチノサイト)が脱落せずに異常に蓄積した状態です。
角化細胞はメラニン色素を含んでいますので、周囲より色素が濃く見えるのです。

 

つまり、老人性色素斑の正体は、角化細胞(もしくは角質)の塊だと言えます。
この状態が自然に改善することはほとんどなく、この角化細胞の塊を除去することが治療となります。

 

これに対して炎症性色素沈着は、炎症による色素細胞の一時的な活性化のみです。
老人性色素斑のように、角化細胞の塊などはありませんので、お肌の色素代謝が正常であるならば、炎症が治まれば自然と軽快していくのです。

 

 

 

炎症性色素沈着の治療

・炎症を収束させること・患部への刺激を避けること
・色素細胞の活性化を抑えること
・お肌の色素代謝を促進すること

 

炎症性色素沈着の治療の大前提は、原因除去であり、炎症を収束させることです。
炎症が継続している限り、色素細胞の活性化も継続します。つまり、炎症性色素沈着は消えることがないのです。

 

上記のように、炎症はやけどや外傷など分かりやすいものばかりではありません。日常生活における微細な摩擦などの刺激は、患者様自身がそれを炎症の原因として認識して、改めない限り改善させることは難しいでしょう。

 

炎症を収束させ、刺激をさけることにより炎症性色素沈着は自然軽快することが多いですが、より確実になるべく早く軽快させたい場合、積極的に治療を行う場合もあります。

 

ハイドロキノンなどの外用薬により、色素細胞の活性を下げ、メラニン色素の産生を抑制しつつ、トレチノインなどの外用薬やレーザー、フォトなどの光治療を用いてお肌の色素代謝を促進し、メラニン色素の排出を図ります。

 

ここで注意しなければならないことは、この積極的な治療が患部に過度の刺激を与え、新たな炎症を起こさないようにしなければならないことです。

 

これにはとても繊細な調節が必要になりますので、定期的に通院しながらの治療が必須です。

 

 

 

然と軽快しない炎症性色素沈着

炎症性色素沈着は、炎症が治まれば色素細胞の活性化も治まり、お肌の色素代謝機能により自然軽快していくというのが一般的な認識です。しかし、臨床の現場ではそうならないことも多々あります。

 

ひとつは、しみのレーザー治療後に起こる「二次性色素沈着=いわゆる戻りシミ」です。老人性色素斑などをQスイッチレーザーで治療した場合、患部は一時的に軽いやけどの状態になりますので、ときに二次性色素沈着(戻りシミ)が起きます。

 

この色素沈着が自然に軽快しない例が、しばしばあるのです。

 

老人性色素斑の主な原因は、お肌の代謝(ターンオーバー)の異常だとされています。
もともと、代謝機能が悪い部分に発生した色素沈着が消えにくいのは当然といえば当然のことのように思えます。

 

そのため、このような場合には、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬で表皮の色素代謝(ターンオーバー)をサポートします。

 

もうひとつは、「深い色素沈着」です。
通常、炎症性色素沈着は表皮(お肌の浅い層)に生じますが、何らかの原因で真皮(お肌の深い層)に生じてしまうことがあります。

 

表皮は代謝しているので、自然な色素排出が期待できるのですが、真皮はそのような代謝機能がありません。

 

この場合は、先に挙げた外用薬でも効果が薄いので、原因となった炎症によるダメージ回復の期間(1年ほど)を待ってから、Qスイッチレーザーでの治療が必要になります。

 

 

 

炎症性色素沈着あれこれ

炎症性色素沈着の程度は何で決まる?

一般的に炎症性色素沈着の程度(濃さ)は、原因となる炎症の程度(強さ・期間の長さ)によると考えられています。

 

確かに炎症の程度が強ければ、色素沈着も起きやすいでしょう。しかし、臨床現場で多くの炎症色素沈着を診ると、炎症の程度だけが炎症性色素沈着の程度を決めるものではないことが分かります。

 

お肌には、色素沈着が起きやすいタイミング(周期)があるように思えます。

 

美容皮膚科にて一番多く診る炎症性色素沈着は、老人性色素斑のQスイッチルビーレーザー後の二次性色素沈着です。

 

一般的に、しみの組織を破壊できる最小限の出力(ダメージ)でレーザーを照射し、治療後はできるかぎり刺激を避けることが、二次性色素沈着を避ける方法だとされています。

 

しかし、実際には、理想的な治療条件・治療後経過にも関わらず濃い色素沈着を起こしてしまったり、また逆に、濃い色素沈着が起こるであろう悪条件(肝斑の存在など)での治療にも関わらず、全く色素沈着が起きない、というような予想に反する状況がしばしば起きるのです。

 

色素細胞(メラノサイト)が、メラニン色素を産生するのにいくつかの段階があることが知られています。どの段階で、炎症が起こるかによって、色素細胞の活性化の程度が異なるものと考えられます。

 

色素細胞のメラニン産生の段階は、皮膚の外観などからは判断できないので、色素沈着の程度はある程度「運による」といえるのです。出るときは出る、出ないときは出ないのです。

 

また、身体の部位により色素沈着の出やすさ・程度が異なることも明らかです。
一般的に、色素細胞の活性が低い部位や、血流や色素代謝が良い部位は、色素沈着が起きにくいとされています。

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