目次
小顔ボトックス(エラボトックス+マイクロボトックス)
小顔ボトックスとは?
小顔ボトックスは、エラボトックス(咬筋)とマイクロボトックスのコンビネーション治療で、効果は多彩です!
- 咬筋のボリュームダウン⇒フェイスラインすっきり小顔効果
- 皮膚の引き締め効果⇒たるみ改善効果
- 肌質改善効果⇒肌のハリ・つや改善・毛穴改善効果・皮脂も汗も減少
- 歯ぎしりや噛みしめも改善
小顔ボトックスとは、咬筋と頬の皮膚の両方にボトックスをマイルドに作用させて、自然にフェイスラインをすっきりさせる方法です。
図の青矢印が咬筋による張りです。
この部位にボトックスを作用させ筋肉の緊張を緩めます。
ボトックスが作用した筋肉は、時間とともに萎縮してボリュームが減少します。
これにより、フェイスラインがほっそりし、輪郭がすっきりした印象になります。
咬筋が発達していることが原因で
- 「エラが張って、顔が角張って見える」
- 「なんとなくしもぶくれに見える」
- 「顔がホームベース型に見える」
- 「実際よりもたるんで見える」
などのお悩みを抱えておられる方は多いです。
従来より、咬筋にボトックスを注射し、ボリュームを減らすことで、顔を細く見せるという、いわゆる「エラボトックス」「咬筋ボトックス」が行われてきました。
ボトックスの作用で、咬筋のボリュームが減少しますが、咬筋を包んでいる皮膚は変化しません。
その結果、相対的に皮膚が余ってしまい、たるみが目立ってしまう場合があります(急激に痩せると皮膚がたるむのと同じです)。
これを解決するために、小顔ボトックスでは、咬筋にボトックスを注射すると同時に、頬全体をマイクロボトックスで治療します。
マイクロボトックスには皮膚の引き締め効果があります。
咬筋のボリュームを減少させると同時に、皮膚の引き締めを行うことで、たるみを予防します(※)。
さらに・・・マイクロボトックスの効果として、小ジワ・ちりめんジワの改善、肌質や毛穴の改善と、さまざまな効果が期待できます。
(※)マイクロボトックスによる皮膚の引き締め効果には限界があります。咬筋に注入するボトックスの量が多いと、たるみを解決できない場合があります。咬筋への注入量を多くしすぎないことが重要です。
エラボトックス(咬筋ボトックス)とは?
咬筋(噛む筋肉)にボトックスを作用させ、筋肉をボリュームダウンさせて、フェイスラインのすっきり効果や小顔効果が期待できる治療です。
表情ジワのボトックス治療とは、効果の出るメカニズムが若干異なります。
ボトックスは筋肉に作用して弛緩させます。
弛緩した筋肉は、いわば「使っていない=お休みしている」状態です。
使わない筋肉は委縮(痩せる)を起こします。
エラのボトックス治療はこの作用を利用しています。
筋肉が委縮するには、使わない時間がある程度継続することが必要なので、表情じわの治療ほどの即効性はありません(治療後2週間ほどから効果が出てきます)。
しかし、その分効果が失われていくのもゆっくりになります。
この治療により、歯ぎしりや顎関節症が改善される場合もあります。
咬筋の力が弱くなりますが、通常は日常生活に支障は出ません。
咬筋肥大の程度が強く、たるみが強い方がこの治療を行うと、咬筋の委縮により皮膚の余りが増えますので、たるみが悪化したように見える可能性があり、注意が必要です。
⇒このため、マイクロボトックスを追加することが多いです(小顔ボトックス)。
小顔ボトックスの方法 ~エラボトックス+マイクロボトックス
イラストが治療のイメージです。
赤の点が咬筋への注射(筋肉への深い注射)、ピンクの点が皮膚への浅い注射【マイクロボトックス】です。
筋肉に多量のボトックスを注射すると、咬筋のボリュームが著明に減少し、たるんで見えてしまいます。
皮膚の弾力の状態などを考慮しつつ、咬筋のボリューム減少と皮膚の引き締めのバランスを考えて、自然な仕上がりになるようにボトックスの使用量を調節します。
注射ポイント数が多いため、痛みを心配される方が多いですが、治療前に強力な表面麻酔(クリームの麻酔)を行いますので、痛みは思ったほどではありません。
小顔ボトックスの実際
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1 治療前 継続的に小顔ボトックスの治療を受けている方です。治療前でもすでにシャープな印象ですが、頬マイクロボトックス20単位+エラボトックス20単位、合計40単位を使用して治療しました。
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2 治療1週間後 治療1週間後です。すでに効果が出始めており、治療前よりもシャープな印象です。肌の質感もよくなり引き締まりを感じています。咬筋は今後さらに、ボリュームが減少します。
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3 治療4か月後 治療4か月後です。咬筋のボリューム減少と肌の引き締まりにより、明らかにほっそりすっきりしました。小じわや毛穴の改善効果もあり、お肌は滑らかな質感に変化しました。※効果には個人差があります。
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1 治療前 治療前の状態です。ほほのボリュームが気になり、不自然にならない程度に引き締めたいとの希望です。咬筋だけでなく、ほほ全体の皮膚にボトックスを細かくまんべんなく注射しました(頬マイクロボトックス20単位+エラボトックス20単位、合計40単位使用)。
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2 治療1週間後 治療1週間後の状態です。すでに効果が出始めており、なんとなくすっきりした印象になりました。お肌の質感も改善され、お化粧のノリの良さも実感できます。時間の経過とともにさらなる効果が期待できます。 ※効果には個人差があります。
エラボトックスのリスクについて
表情筋のボトックスと異なり、表情の変化を伴わないので、「違和感が強い」「不自然になる」などの心配は要りません⇒普通のボトックス治療より怖くない!。
咬筋の機能は下がりますが、日常生活上で困ることは少ないです。
考えられるリスクは以下の通りですが、特に問題になるようなリスクはとても少ないです。
- 効果がゆっくりです⇒効果は治療後2週間よりゆっくり出てきます
- 他の部位よりは内出血が出やすいです⇒筋肉の深い層に注射するので、血管が見えません。細い針を使い慎重に注射するので、大きな内出血は稀です。
- エラ部分が凹みすぎることがある⇒筋肉の萎縮は個人差があり、時に効きすぎることがあるため、特に初回は少なめの単位数をおすすめしています。
- 治療後しばらく咬筋に凹凸ができることがあります⇒使用する薬剤量が少なすぎる場合や、咬筋の中でのbotulinum rebalancingが原因と考えられます(Paradoxical bulging)。皮下脂肪の少ない方だと目立つことがありますが、通常は2週間ほどで目立たなくなります。どうしても気になる場合は、追加治療で修正することも可能です。
- 笑いにくくなったり、笑顔が不自然になることがあります⇒咬筋の表層に笑筋(口角を横に引っ張る)が付着しており、ボトックスがこの筋肉に作用して起こるようです。通常は、咬筋の表層には注射しませんので、非常に稀で、いまのところ当院では経験がありません。
小顔ボトックスに必要な単位数と料金
マイクロボトックス:20単位~(両ほほ)、 エラボトックス:20単位~(咬筋の大きさと希望による)
小顔ボトックス:¥84,000(税込¥92,400)(40単位)~
※使用する単位量に関して
治療範囲の大きさや咬筋の発達具合、ご希望の効果をお伺いし、ご相談の上、治療前に決定いたします。
状態やご希望によっては、上記より少ない量での治療も可能です。
※麻酔を使用する場合別途費用¥3,000(税込¥3,300)が必要です。
※治療は10単位以上より承ります。
※当院では、厚生労働省承認のボトックスビスタのみを使用します。安価な未承認薬は一切使用しません。ご安心下さい。
ボトックスビスタ10単位:21,000円(税抜き)
診察料:初診2,000円、再診1,000円(税抜き)
麻酔を希望される場合は、別途3,000円(税抜き)が必要です。
※ボトックスビスタは65歳未満の眉間と目尻のみ承認を得ています。額への治療は未承認となります。
ボトックス関連ページ
- ボトックス注射について
- マイクロボトックス【メソボトックス】
- ボトックス治療のよくある質問(FAQ)
- ボトックスのお悩み相談室
- 額のボトックス治療
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- 目尻・目の下のボトックス治療
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