当院で実際に治療した脂漏性角化症(老人性イボ)の症例写真を、治療後の経過とともにご紹介します。あわせて、顔・首・体幹部・四肢それぞれのイボの特徴もまとめています。イボ(脂漏性角化症)のレーザー治療の総合案内はこちら
CASE PHOTOS
目次
イボ(脂漏性角化症)の治療症例
当院で実際に治療を行った症例写真とともに、治療の経過やポイントをご紹介します。
多数のイボをまとめて治療する、当院のエリア治療プラン・首イボ定額プランの治療イメージもご覧いただけます。

顔の治療症例
症例写真と詳しい説明を見る
正面画像
左側画像
詳しい説明
顔全体に広がっている脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ。以下、イボと表記します)の症例です。
この方は、比較的大きく目立つものから、写真ではほとんど分からないようなごく小さなものまで、大小さまざまな脂漏性角化症が、鼻や口まわりを除く顔全体に多数みられました。まぶたにもいくつかみられます。
今回はイボの数が非常に多く、さらに大きめのものも多かったため、顔全体を一度に治療するのは難しく、左右の2回に分けて「エリア治療プラン」でレーザー治療を行いました(注1)。
左右の治療日を大きく空けてしまうと、顔全体として治療が完了するまでの期間も長くなってしまいます。そのため今回は、できるだけ治療期間をコンパクトにするために2日間連続で治療しています。
治療後1週間ほど
治療直後からしばらくは、レーザーを照射した部分に、黒い細かなかさぶたができます。
今回は治療したイボの数がかなり多かったため、顔全体にかさぶたが目立ち、メイクにもある程度制限が必要な、いわゆる「ダウンタイム」はおよそ1週間でした。
治療2週間後
2週間後の写真では、かさぶたはすべて取れています。
かさぶたが取れた後は、治療した部分に赤みや茶色っぽい色が残ることがあります。これはレーザー治療後にみられる炎症後色素沈着と呼ばれるもので、特に大きめ・厚めのイボを治療した部分では目立ちやすい傾向があります。
治療1か月後
1か月後には、大きなイボがあった部分を中心に軽い炎症後色素沈着がみられました。
ただ、この症例ではそれほど強いものではなく、簡単なメイクでカバーできる程度で、全体として順調な経過でした。
治療3〜4か月後
炎症後色素沈着も徐々に薄くなり、この症例では3〜4か月ほどでほとんど目立たなくなりました。
色素沈着の程度や改善までの期間には個人差があり、もともとの肌質やイボの大きさ・厚み、治療後の日焼けなどによっても変わります。
治療10か月後
10か月後には、治療した部分の色素沈着もほとんど目立たなくなっています。
今回は、大きく目立つイボだけではなく、通常では気づかないようなごく小さな脂漏性角化症までできるだけ丁寧に治療したため、治療前と比べると肌表面の細かな凹凸がかなり少なくなり、全体的になめらかです。
「目立つイボを数個取る」のと、「顔全体にある細かなものまでまとめて治療する」のとでは、治療後の肌全体の印象にも違いが出てきます。この症例は、その変化が比較的分かりやすいケースだと思います。
なお、今回は上まぶたについては治療していないため、10か月後の写真でも上まぶたの脂漏性角化症は残っています(注2)。
(注1)顔全体の分割治療について
イボの数や大きさ、厚みなどによっては、顔全体を一度に治療することが難しく、複数回に分けて治療する場合があります。
一方で、数が多くても大きなものや厚みのあるものが少ない場合などは、顔全体を1回で治療できることもあります。実際の治療回数は、診察時にイボの状態を確認したうえで判断します。
(注2)上まぶたの治療について
上まぶたなど眼球に近い部分をレーザー治療する場合は、眼球をレーザー光から保護するための専用の眼球保護具(レーザー用コンタクトシールド)を使用するなど、通常とは異なる対応が必要になります。
そのため、上まぶたの治療は通常の「エリア治療プラン」には含まれず、別途費用がかかります。
身体の治療症例①
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経過画像
クローズアップ画像
詳しい説明
胸〜腹部にかけて広がっている脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ。以下、イボと表記します)の症例です。
この症例のポイントは、一見するとそれほどイボが多いようには見えないことです。
大きく盛り上がったものや色の濃いものが少ないため、普通に写真を見るだけではあまり目立ちません。ところが、近くでよく見ると、色の薄い小さな脂漏性角化症がびっしりと密集していて、実際にはかなりの数があります。
また、この方は過去にも何度か治療を受けたことがあり、治療前の時点ですでに、ところどころに少し盛り上がった白い瘢痕(きずあと)がみられます。
今回はイボの数が非常に多かったため、胸〜腹部全体を一度に治療するのは難しく、左胸から左上腹部にかけての範囲を「エリア治療プラン」でレーザー治療しました。実際に治療した範囲は、治療直後の写真の白い点線で囲まれた部分です。
治療直後
治療前の写真だけでは「本当にそんなにたくさんあるの?」と思われるかもしれません。
その数の多さがよく分かるのが、治療直後の写真です。レーザーを照射した部分が黒い点状のかさぶたに変化しており、どれだけたくさんのイボを治療しているのかが分かります。
当院のエリア治療プランでは、大きく目立つイボだけを取るのではなく、普通に見ただけでは気づきにくい、色の薄いごく小さな脂漏性角化症まで、確認できるものはできるだけ丁寧に照射しています。
こうした小さなイボまでまとめて治療することで、単に「目立つイボがなくなる」だけではなく、肌表面の細かな凹凸が減り、全体としてすっきりとした印象を目指します。
治療1週間後
身体の脂漏性角化症をレーザー治療した場合、顔に比べるとかさぶたが取れるまでに少し時間がかかる傾向があります。
この症例でも、治療1週間後の写真では、まだ多くのかさぶたが残っています。
顔の治療では1週間程度でかなり目立たなくなることも多いのですが、身体の場合は「1週間経ったのに、まだかさぶたが残っている」と心配する必要はありません。治療部位やイボの大きさ・厚みなどによって、かさぶたが取れるまでの期間には個人差があります。
かさぶたの期間が長いと、「このままかさぶたが剥がれないで残ってしまうのでは?」と心配される方もいますが、大丈夫です。かさぶたは必ず剥がれます。
無理にはがしてしまうと、赤みや色素沈着などの原因になることがあるため、自然に取れるのを待つことが大切です。
治療1か月後
1か月後には、かさぶたはすべて取れています。
一方で、側胸部を中心に、治療した部分がうっすら茶色くみえる軽い炎症後色素沈着が残っています。
炎症後色素沈着は、レーザー治療後の炎症がおさまっていく過程でみられることがある一時的な色の変化です。
特に身体は顔と比べて色素沈着が長く残ることもあるため、「かさぶたが取れたら治療後の経過はすべて終了」というわけではありません。
この症例では、治療後1〜2か月頃に色素沈着が比較的目立ち、その後は徐々に薄くなっていきました。
治療4か月後
4か月後には、炎症後色素沈着もほとんど目立たなくなっています。
ただし、炎症後色素沈着の程度や薄くなるまでの期間には個人差があります。肌質やイボの大きさ・厚み、治療部位、紫外線などの影響によっても経過は変わるため、必ず同じ期間で薄くなるわけではありません。
小さなイボまで治療すると、肌全体の印象も変わります
今回は、大きく目立つものだけでなく、工夫して見ないと分からないようなごく小さな脂漏性角化症まで、できるだけ丁寧に治療しました。
そのため治療前と比べると細かな凹凸もほとんどなくなり、見た目がすっきりしただけでなく、肌表面もなめらかな印象で手触りもツルツルになっています。
特にこの症例のように、「大きなイボはそれほど多くないけれど、小さなイボがたくさんある」という場合は、目立つものだけを取るのと、小さなものまでまとめて治療するのとでは、治療後の肌全体の印象にも違いが出てきます。
また、治療による肌のダメージを最小限に抑えるよう、丁寧な照射を行った結果、今回レーザー治療を行った部分に新たに目立つ瘢痕(きずあと)は認めませんでした。
治療後の写真で残っている茶色〜黒色のものはホクロ、白く少し盛り上がって見える部分は今回の治療前からあった過去の治療による瘢痕です。
もちろん、レーザー治療後の経過には個人差があり、炎症後色素沈着のほか、赤み、色素脱失、瘢痕などが生じる可能性もあります。
この症例では、非常にたくさんの脂漏性角化症を一度に治療しましたが、時間の経過とともにかさぶたや色素沈着も落ち着き、最終的には細かなイボによる凹凸がかなり減って、全体的になめらかな状態になりました。
身体の治療症例②
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追加画像
詳しい説明
上腹部に多数みられる脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ。以下、イボと表記します)の症例です。
この方は、小さめで褐色の脂漏性角化症が体幹全体にたくさん散在しています。
特にアンダーバストから下腹部にかけては、数えきれないほどたくさんのイボがみられました。
体幹は脂漏性角化症ができやすい部位のひとつで、この症例のように、小さなものが広い範囲にたくさんできている方も珍しくありません。
ご本人も長年気になっていたそうですが、
「これだけ数が多いと、治療するのは難しいのでは?」
と思い、半ば諦めていたそうです。
確かに数はかなり多いのですが、今回は比較的色がはっきりしたものが多く、小さなイボでも見つけやすいうえ、大きく盛り上がった病変が少なかったため、アンダーバストから肋骨の下あたりまでの広い範囲を1回でまとめて治療することができました。
今回は上腹部、次回は下腹部……というように範囲を分けながら、少しずつ体幹全体の治療を進めていきます。
治療前
治療前の写真を見ると、肉眼でもはっきり分かる褐色のイボがたくさんあります。
でも、実際に近くでよく見ると、それだけではありません。
普通に見ただけでは気づかないような、ごく小さな脂漏性角化症もたくさんあります。
当院のまとめ照射では、大きく目立つイボだけを取るのではなく、こうした小さなものも一つひとつ確認しながら、脂漏性角化症と判断できるものをできるだけ丁寧にレーザー照射していきます。
一方、ホクロなど治療対象ではないものは照射を避けています。
見た目が似ていても、すべての茶色いものが脂漏性角化症とは限りません。そのため、「茶色いところを全部まとめて照射する」のではなく、病変を確認しながら治療することが大切です。
治療3日後
治療3日後の状態です。
この症例では治療直後の赤みもかなり落ち着き、この時点では痛みもありませんでした。
そして写真を見ると、治療した部分に細かなかさぶたがびっしりとできています。
治療前の写真では分かりにくかった小さなイボまで照射しているため、「実際にはこんなにたくさんあったんだ」と、その数の多さがよく分かります。
追加の拡大写真を見ていただくと、さらに小さな病変まで細かく照射している様子が分かると思います。
身体の場合は、顔に比べてかさぶたが取れるまでに時間がかかる傾向があり、2週間以上残ることもあります。
かさぶたが長く残っていても、必ずしも治りが悪いというわけではありません。無理にはがさず、自然に取れるまで待つことが大切です。
小さなイボまで治療する理由
エリア治療プランでは、今目立っている大きなイボだけではなく、工夫することで確認できる小さな脂漏性角化症もできるだけ見逃さず治療することを大切にしています。
もちろん、非常に小さいものや平坦なものなど、すべての病変を完全に見つけて治療できるとは限りません。また、今回治療した脂漏性角化症とは別に、時間が経つにつれて新しい脂漏性角化症ができてくることもあります。
それでも、今ある小さな病変までできるだけ丁寧に治療しておくことで、治療後の肌全体をよりすっきり、なめらかな印象にすることを目指しています。
治療1か月後
治療1か月後です。
かさぶたはすべて取れ、治療前にたくさんあった褐色のイボもかなり目立たなくなっています。
写真の中に黒〜褐色の点がいくつか残っていますが、これらは今回レーザー照射を避けたホクロです。
そして、この症例でもうひとつ注目していただきたいのが、炎症後色素沈着があまり目立っていないことです。
レーザー治療後は、かさぶたが取れたあとに治療した部分が茶色っぽくなる「炎症後色素沈着(PIH)」がみられることがあります。
特に身体は顔と比べて炎症後色素沈着が長く残ることもありますが、この症例では大きく厚みのあるイボが少なかったことなどもあり、治療1か月後の時点でも色素沈着は比較的目立たず、順調な経過でした。
もちろん、これはこの方の経過です。炎症後色素沈着の程度や改善するまでの期間には個人差があります。
「しっかり取る」と「肌へのダメージを抑える」のバランスが大切です
脂漏性角化症のレーザー治療では、単に強くレーザーを当てればよいわけではありません。
大切なのは、病変を十分に除去しながら、正常な皮膚へのダメージはできるだけ少なくすることです。
必要以上に深く治療すると、炎症後色素沈着や色素脱失、瘢痕(きずあと)などのリスクが高くなります。一方で治療が浅すぎると、病変が十分に除去できず、残ったり再び目立ってきたりすることがあります。
脂漏性角化症は、一つひとつ大きさも厚みも違います。
そのため当院では、すべてを同じように照射するのではなく、それぞれの病変の大きさや厚み、治療中の反応を確認しながら、照射の程度を調整して治療しています。
たくさんあるイボをまとめて治療するときほど、この細かな調整が大切だと考えています。
見た目だけでなく、手触りもなめらかに
今回は大きく目立つものだけでなく、ごく小さな脂漏性角化症までできるだけ丁寧に治療したため、治療前にあった細かな凹凸はほとんどなくなりました。
そのため、見た目がすっきりしただけでなく、手で触れたときにもなめらかになったことを実感していただけました。
ご本人にも大変喜んでいただけた症例です。
身体にたくさん脂漏性角化症がある方の中には、
「数が多すぎるから無理だろう」
「一つずつ取っていたら終わらない」
「身体だから仕方がない」
と、長年そのままにしている方も少なくありません。
でも、数が多いからといって、諦める必要はありません!
イボの数や大きさ、厚みなどの状況から、一度に治療できる範囲を決めます。1回では難しい場合には、何回かに分けて少しずつ治療していくこともできます。
胸元が開いた洋服やドレス、水着などを着る機会がある方はもちろん、温泉旅行が好きな方、バレエやダンス、ジムなどで肌を出す機会が多い方など、「身体のイボをまとめてきれいにしたい」という方にも選ばれている治療です。
長年たくさんのイボで悩んでいて、「もう仕方がない」と思っている方も、まずは一度ご相談ください。
だいたいなんとかなります!
※レーザー治療後の経過には個人差があります。赤み、腫れ、かさぶた、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕などが生じる可能性があります。また、治療した脂漏性角化症とは別に、将来的に新しい脂漏性角化症が生じることがあります。
首の治療症例①
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経過画像
詳しい説明
首にたくさんみられる脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ。以下、イボと表記します)の症例です。
首は、脂漏性角化症ができやすい部位のひとつです。
特に首の側面などには、小さなイボがまとまってたくさんできている方もよくいらっしゃいます。このエリアは衣類やアクセサリーなどが触れやすく、摩擦による刺激を受けやすいことが原因のひとつかもしれません。
この方も、特別に大きく盛り上がったイボはそれほど多くないものの、小さなものを中心に、とにかく数がたくさんあるタイプです。
首のイボは見た目だけでなく、手で触れるたびにプツプツ、ザラザラとした感触が気になったり、衣類やアクセサリーが引っかかったり擦れたりして、赤みやかゆみなどの炎症を繰り返すこともあります。
一つひとつは小さくても、数が増えてくると、こうした「見た目」と「手触り」の両方を気にされる方も少なくありません。
写真をよく見ると、首だけでなく、顔まわりやデコルテにも細かなイボがたくさんみられます。
今回はその中から、あごのラインから鎖骨付近まで、写真の白い点線で囲まれた範囲を「首イボ定額プラン」で治療しました。
治療前
治療前の写真を見ると、肉眼でもはっきり分かるイボがたくさんあります。
ただ、実際にはそれだけではありません。
普通に見ただけでは気づきにくい、ごく小さくて色の薄いイボもかなりたくさんあります。
当院のまとめ照射では、大きく目立つものだけを取るのではなく、工夫しないと見えない小さなものまで、できるだけ見逃さないよう一つひとつ確認しながら丁寧にレーザー照射していきます。
首のように小さなイボが密集している場所では、こうした細かなイボまで治療することが、治療後の肌全体をすっきり、なめらかな印象にするうえでも大切です。
治療直後
治療直後の写真です。
レーザーを照射したところが、細かな黒〜茶色の点のように見えています。
これらは照射した部分にできた細かなかさぶたです。治療前の写真ではあまり目立たなかった小さなイボまで含めて、実際にはかなりの数を治療していることが分かります。
「こんなにたくさんあったんだ」と驚かれる方も少なくありません。
治療直後は赤みやヒリヒリ感が出ることがありますが、多くの場合は徐々に落ち着いていきます。
かさぶたが取れるまで
首の場合、顔より少し時間がかかることもありますが、多くの方では1〜2週間程度でかさぶたが自然に取れていきます。
比較的早い方では、1週間前後でかなり目立たなくなることもあります。
ただし、かさぶたが取れるまでの期間は、イボの大きさや厚み、照射した数、肌質などによって個人差があります。
治療2か月後
この方は、その後の経過もとても順調でした。
レーザー治療後には、照射した部分が一時的に茶色っぽくなる炎症後色素沈着(PIH)が起こることがあります。
特に首や身体では、顔と比べると色素沈着が長く残る場合もありますが、この症例では炎症後色素沈着はほとんど目立たず、2か月後の写真でも治療した部分の色むらはほとんど気にならない状態になっています。
もちろん、炎症後色素沈着の出方や、薄くなるまでの期間には個人差があります。
小さなイボまで治療すると、見た目も手触りもすっきり
今回は、目立つイボだけでなく、普通に見ただけでは気づきにくい小さなイボまで、できるだけ丁寧に治療しました。
そのため、治療前にたくさんあった細かな凹凸はほとんどなくなり、首全体がすっきりした印象になっています。
そして、首の場合は見た目の変化だけでなく、手触りの変化も実感しやすいのがポイントです。
治療前にあったプツプツ、ザラザラとした凹凸がなくなることで、手で触れたときの肌表面もなめらかに。この方にも、その変化を実感して喜んでいただけました。
首の脂漏性角化症は一つひとつが小さいことも多く、
「数が多すぎて、一個ずつ取っていたらきりがない」
「こんなにたくさんあると治療は難しいのでは?」
と、そのままにしている方もいらっしゃいます。
でも、数が多いからといって、諦める必要はありません!
イボの数や大きさ、厚み、治療範囲などを確認しながら、ある程度まとまった範囲を一度に治療したり、範囲を分けながら少しずつ治療を進めたりする方法もあります。
「見た目だけでなく、首のザラザラした手触りも気になる」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
※レーザー治療後の経過には個人差があります。赤み、腫れ、ヒリヒリ感、かさぶた、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕などが生じる可能性があります。また、治療した脂漏性角化症とは別に、時間の経過とともに新しい脂漏性角化症が生じることがあります。
首の治療症例②
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追加画像
詳しい説明
首にたくさんみられる脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ。以下、イボと表記します)の症例です。
治療前の写真を見ると、大小さまざまなイボが首全体にたくさんあります。
よく見ると、平らなものや少し盛り上がったものだけでなく、皮膚からぶら下がるようにポコッと突出したイボもところどころにみられます。
実は、この「ぶら下がったようなイボ」を見分けることも、首の治療では大切なポイントです。
首には、よく似た「イボ」が混在していることがあります
首は脂漏性角化症だけでなく、アクロコルドン(軟性線維腫、いわゆるスキンタッグ)もよくできる場所です。
そして少しややこしいのですが、脂漏性角化症の中にも、皮膚から突出したり、ぶら下がったりするようにみえる有茎性の脂漏性角化症があります。
このタイプは、見た目だけではアクロコルドンとよく似ています。
そのため当院では、単に「首にある突起=全部同じイボ」と考えるのではなく、肉眼での見た目に加えて、必要に応じてダーモスコープで表面の構造を拡大して観察したり、病変の硬さや触ったときの感触なども確認したりしながら判断しています。
もちろん、小さな病変などでは臨床的に両者をはっきり区別することが難しい場合もあります。
この方の場合、ダーモスコープで詳しく観察すると、通常の脂漏性角化症が多数ある中に、ぶら下がるように突出した有茎性の脂漏性角化症が混在していると考えられる所見でした。
ただし、ごく小さなものの中にはアクロコルドンとの区別が難しいものもあり、両者が混在している可能性もあります。
当院では、脂漏性角化症とアクロコルドンでは病変の状態に応じて治療方法や照射の仕方を少し変えているため、このように一つひとつの病変を確認することを大切にしています。
赤いイボも一緒に治療しました
さらに、この方には脂漏性角化症とは別に、少数ですが老人性血管腫(赤いポツポツとした良性の血管性病変)もみられました。
老人性血管腫は脂漏性角化症とは別の病変ですが、今回は首イボ定額プランの治療対象として、確認できる小さなものまでできるだけ丁寧に照射しました。
つまり今回の症例では、単純に「首にあるものを全部同じように照射する」のではなく、それぞれの病変を確認し、その種類や状態に合わせながら治療しているというのもポイントです。
治療直後
治療直後の写真です。
首全体に、細かな黒〜茶色の点がびっしりとみられます。
これらはレーザーを照射した部分です。
治療前にはほとんど気づかないような小さなイボまで照射すると、治療直後にはこのような状態になります。
治療前の写真と比べていただくと、
「こんなにたくさんのイボがあったんだ」
と、その数の多さがよく分かると思います。
当院のまとめ照射では、大きく目立つものだけではなく、普通に見ただけでは気づきにくい小さな病変も、確認できるものはできるだけ丁寧に治療しています。
かさぶたが取れるまでは1〜2週間ほど
治療後は、照射した部分に細かなかさぶたができます。
首の場合、多くの方では1〜2週間程度で、かさぶたが自然に取れていきます。
もちろん、イボの大きさや厚み、治療した数、肌質などによって経過には個人差があります。
この期間は、できたかさぶたを無理にはがさないことが大切です。
当院では、治療した部分を乾燥や摩擦などの刺激から守るため、薄くワセリンを塗って保護しながら過ごしていただいています。
首は衣類の襟元などが触れやすい場所でもあるので、治療後しばらくは強く擦らないようにすることも大切です。
治療1か月後
治療1か月後の写真です。
かさぶたはすでに取れ、治療前にたくさんみられた細かなイボや凹凸はほとんどなくなっています。
レーザー治療後は、かさぶたが取れたあとに、照射した部分が一時的に茶色っぽくなる炎症後色素沈着(PIH)がみられることがあります。
特に首や身体では、顔と比べると炎症後色素沈着が長く残る場合もあります。
ただ、この症例では炎症後色素沈着がほとんど目立たないまま順調に経過し、治療1か月後の写真でも色むらはほとんど気にならない状態になっています。
もちろん、これはこの方の経過です。炎症後色素沈着の程度や改善までの期間には個人差があります。
首全体がすっきり、なめらかな印象に
今回は、目立つ大きなイボだけでなく、普通に見ただけでは気づきにくい小さなものや、突出した有茎性の病変、さらに老人性血管腫まで、治療対象となるものをできるだけ丁寧に治療しました。
その結果、治療前にたくさんあった細かな凹凸がほとんどなくんり、首全体がすっきり、なめらかな印象になりました。
首のイボは、一つひとつは小さくても、数が増えてくると見た目だけでなく、手で触れたときのプツプツ、ザラザラした感触が気になったり、衣類やアクセサリーに引っかかったりすることもあります。
この方にも治療後の変化を実感していただき、とても喜んでいただけました。
首には、見た目がよく似たさまざまな良性病変ができることがあります。
だからこそ、「全部同じイボ」とひとまとめにするのではなく、一つひとつ確認しながら、その病変に合わせて治療することが大切だと考えています。
「首に小さなイボがたくさんあって、どれが何なのか分からない」
「数が多すぎて治療できないのでは?」
という方も、まずは一度ご相談ください。
※レーザー治療後の経過には個人差があります。赤み、腫れ、ヒリヒリ感、かさぶた、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕などが生じる可能性があります。また、治療した病変とは別に、時間の経過とともに新しい脂漏性角化症やアクロコルドンなどが生じることがあります。
首の治療症例③
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経過画像
詳しい説明
首にたくさんみられる脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ。以下、イボと表記します)の症例です。
この症例には、ちょっと特徴があります。
それは、首にできているイボとしては、大きめで厚みのあるものが比較的多いことです。
当院で日々たくさんの脂漏性角化症を診察していると、顔や体幹に比べて、首では比較的小さなイボがたくさんできているケースをよく見かけます。
もちろん個人差はありますが、この方のように大きく盛り上がったイボが首にいくつもみられるケースは、当院ではそれほど多くありません。
大きく厚みのあるイボは、少し慎重に治療します
脂漏性角化症のレーザー治療では、すべてのイボを同じように照射するわけではありません。
小さく薄いイボと、大きく厚みのあるイボでは、治療に必要な照射の程度も変わってきます。
一般的に、大きく厚みのある病変では、十分に治療するためにより深い部分まで処置が必要になることがあり、そのぶん治療後の赤みや炎症、炎症後色素沈着、瘢痕などのリスクも考慮する必要があります。
だからといって、単純に「強く、深く照射すればよい」というものでもありません。
病変をしっかり治療しながら、正常な皮膚へのダメージはできるだけ抑える。そのバランスを考えながら、一つひとつのイボの大きさや厚み、治療中の反応に合わせて照射することが大切です。
この方には、大きめのイボが多いことから、通常よりも赤みや色素沈着などが目立ったり、治療後の経過が長くなったりする可能性について、あらかじめ説明したうえで治療を行いました。
今回治療した範囲
今回は、あごのラインから鎖骨付近まで、治療直後の写真の白い点線で囲まれた範囲を「首イボ定額プラン」で治療しました。
写真を見ると、治療範囲より上のフェイスラインにも大きめのイボが残っていますが、こちらは今回の治療範囲には含まれていません。
このように治療範囲を決めておくと、治療後の写真でも「どこを治療して、どこを治療していないのか」が分かりやすくなります。
治療直後
治療直後の写真です。
大小さまざまな黒〜茶色の点が、首全体にたくさんみられます。
これらはレーザーを照射した部分です。
当院のまとめ照射では、大きく目立つイボだけではなく、普通に見ただけでは気づきにくいような、ごく小さなイボまで、確認できるものはできるだけ丁寧に照射しています。
そのため、治療前の写真よりも治療直後の写真を見たほうが、
「実際にはこんなにたくさんのイボがあったんだ」
と、その数の多さが分かることもあります。
かさぶたが取れたあとに、赤みとかゆみが出ました
この症例では、治療後1〜2週間ほどでかさぶたが取れていきました。
通常であれば、ここから少しずつ肌が落ち着いていく時期なのですが、今回はその後、首の側面を中心に赤みやかゆみといったかぶれの症状がみられました。
レーザー治療後の皮膚は、一時的にバリア機能が低下して刺激に敏感な状態になります。
普段なら特に問題にならない程度の刺激でも、治療後の肌には負担になることがあります。
特に首は、衣類の襟が触れたり、髪の毛が繰り返し当たったり、シャンプーやトリートメント、整髪料、カラー剤などが皮膚に触れたりと、日常生活の中でさまざまな刺激を受けやすい場所です。
そのため治療後は、肌が落ち着くまでできるだけ摩擦を避け、ヘアケア製品などが治療部位に残らないよう気をつけることも大切です。
その後、炎症後色素沈着が目立つように
今回はかぶれ(皮膚炎)による炎症が加わったことも影響した可能性があり、その後、治療した部分に炎症後色素沈着(PIH)が目立つようになりました。
炎症後色素沈着とは、レーザー治療などで皮膚に炎症が起きたあと、その部分が一時的に茶色っぽくなる色の変化です。
レーザー治療後にはある程度みられることがありますが、炎症が強かった場合には、色素沈着も濃くなったり長引いたりすることがあります。
また、首や身体の炎症後色素沈着は、顔に比べて改善に時間がかかることもあります。
治療4か月後
4か月後の写真です。
この時点ではイボによる凹凸はなくなっていますが、治療した部分にはまだ炎症後色素沈着がはっきりと残っています。
「4か月も経ったのに、まだ茶色い……」
と不安に感じるかもしれませんが、炎症後色素沈着は必ずしも短期間で消えるものではありません。
特に今回のように、治療後に皮膚炎を起こして炎症が強くなったケースでは、落ち着くまでに数か月以上かかることもあります。
この時期に大切なのは、焦って皮膚に強い刺激を加える治療(シミ取りレーザーなど)をするのではなく、肌の状態を確認しながら適切なケアを続けていくことです。
治療6か月後
そして治療6か月後です。
4か月後の写真と比べると、炎症後色素沈着はかなり薄くなり、ほとんど気にならない程度まで改善しています。
大きく盛り上がっていたイボや細かなイボによる凹凸もなくなり、首全体がすっきり、なめらかな印象になりました。
今回のような炎症後色素沈着は、時間の経過とともに徐々に薄くなっていくことが多いものですが、その程度や改善までの期間には個人差があります。
数か月でほとんど分からなくなる方もいれば、より長い期間をかけて少しずつ薄くなっていく方もいます。
「途中経過」だけで判断しないことが大切です
この症例では、治療後に皮膚炎を起こし、その影響もあって炎症後色素沈着が長く残りました。
4か月後の写真だけを見ると、
「色素沈着がかなり残っているけれど、大丈夫?」
と思われるかもしれません。
でも、そこからさらに時間をかけて肌は少しずつ落ち着き、6か月後には色素沈着もかなり目立たなくなりました。
レーザー治療は、かさぶたが取れた時点ですべての経過が終わるわけではありません。特に大きく厚みのあるイボをたくさん治療した場合や、途中で強い炎症が起こった場合には、肌が最終的に落ち着くまで数か月単位で経過をみることもあります。
今回は少し長い経過になりましたが、最終的には治療前にたくさんあったイボによる凹凸がほとんどなくなり、色素沈着も大きく改善しました。ご本人にも治療後の変化を喜んでいただけました。
この症例は、「治療後に色素沈着が出た=治療がうまくいかなかった」というわけではなく、その後どのように変化していくかを長い目でみることも大切だと分かる症例だと思います。
※レーザー治療後の経過には個人差があります。赤み、腫れ、ヒリヒリ感、かゆみ、かさぶた、皮膚炎、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕などが生じる可能性があります。炎症後色素沈着の程度や改善までの期間にも個人差があり、すべての方がこの症例と同じ経過をたどるわけではありません。
※治療後の経過や赤み・色素沈着の程度には個人差があります。
※費用についてはこちら
※治療に伴うリスクについてはこちら
症例写真について
症例写真は参考程度にご覧ください
当院では、治療結果をできるだけ正確にお伝えすることを大切にしています。
掲載している症例写真はすべて、AIによる生成画像ではなく、実際の治療経過を各段階で撮影したものです。
ウォーターマークの挿入やトリミングを除き、肌をきれいに見せるためのレタッチなど、治療結果に影響する画像の加工・修正は一切行っておりません。
また、照明や撮影条件を変えて「よりきれいに見せる」といったこともせず、できるだけ実際の状態に近い写真を掲載していますので、安心してご覧ください。
ただし、症例写真はあくまで参考イメージです。
イボ治療の結果は、イボの種類や大きさ、深さ、できている部位、肌質、治療後の経過やアフターケアなど、さまざまな条件によって変わります。そのため、他の方と全く同じ仕上がりになるとは限りません。
また、症例写真だけでは分からないこともあります。
たとえば、治療前後の手触りや、普通に見えない小さなイボをどこまで治療しているか、赤みや色素沈着がどのくらいの期間続いたかなどは、写真だけでは十分に伝えられません。
診察では、お一人お一人のお肌の状態やイボの種類を確認した上で、予想される経過や仕上がりについて、できるだけ分かりやすく説明いたします。ご不安なことや気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
FEATURES BY AREA
イボの部位別特徴
脂漏性角化症は、できる部位によって大きさや形、治療後の経過が異なります。
顔・首・体幹部・四肢それぞれの特徴と、治療で大切にしている点をご紹介します。
顔のイボ
顔は、さまざまな種類のイボやできものがみられる部位です。
脂漏性角化症をはじめ、皮脂腺増殖症、稗粒腫、汗管腫、ウイルス性イボなど、いろいろな病変ができます。ただし、当院で圧倒的に多いのは脂漏性角化症です。
他院で「ウイルス性イボ(尋常性疣贅・扁平疣贅)」と診断され、ヨクイニンを処方されていても、ダーモスコープで詳しく観察すると脂漏性角化症と考えられるケースをよく経験します。
顔の詳しい特徴・治療について読む
顔の脂漏性角化症の特徴
顔の脂漏性角化症は、色も大きさもさまざまです。
黄褐色のものが最も多い印象ですが、
白っぽく、一見すると何もないように見えるもの
光の当たり方やファンデーションで凹凸が目立つもの
ホクロのように黒いもの
炎症を起こして赤くなったもの
など、見た目は非常に多彩です。
大きさも、1mmに満たない極小のものから数cmの大きなものまでさまざまです。
また、顔はシミ(日光黒子・老人性色素斑)ができやすい部位でもあり、シミの中に脂漏性角化症が混在していることも珍しくありません。
できやすい場所にも特徴があります
脂漏性角化症が最も多いのは、
こめかみ
フェイスライン
生え際
です。
特にこめかみにはほとんどの患者様で認められ、ここに全く見当たらない場合は、別の病変の可能性も考えます。
目の下にも比較的多くみられますが、顔の中央部ではやや少なめです。
鼻では鼻筋(鼻背)にみられることはありますが、鼻先や小鼻にできる小さな盛り上がりは、ほとんどが線維性丘疹(Fibrous papulosis of the nose)です。
口の周りにも極小の脂漏性角化症ができることがありますが、それほど多くはありません。
扁平疣贅との違い
当院では扁平疣贅を診る機会はあまり多くありません。
脂漏性角化症のような好発部位はなく、顔のどこにでもできる印象です。
また、顔剃りや引っかき傷など、細かな傷から増えるため、線状に配列したり、一か所にまとまって増える(集簇する)ことがあります。
色は脂漏性角化症のように褐色というより、肌色〜やや赤みを帯びることが多く、ニキビのように見えることもあります。
顔の治療で大切にしていること
顔は、首や体幹部と異なり、部位によって皮膚の性質が大きく異なります。
例えば、鼻、頬、まぶた、額 では、皮膚の厚みや水分量がまったく違います。
さらに脂漏性角化症にもさまざまな組織型があり、顔にできる脂漏性角化症の組織型は多彩です。
実は皮膚の性質や、脂漏性角化症の組織型により、炭酸ガスレーザーへの反応は一つひとつ異なります。
そのため当院では、イボの種類や皮膚の状態、レーザーの反応を確認しながら、その場で照射条件を細かく調整しています。
大切なのは、「必要最小限のダメージで、できるだけ取り残しなく治療すること」です。
顔は特に仕上がりが重要な部位だからこそ、他の部位以上に時間をかけ、慎重に治療しています。
当院はまぶたのイボ治療も承っています
当院ではまぶたのイボ治療を数多く行ってます。
まぶたは皮膚が非常に薄くデリケートな部分で、特に慎重なレーザー照射が必要な部位です。
まつ毛の生え際にあるものや、眼球に近すぎるものなどは、安全面を最優先に考え、治療をお受けできない場合がありますが、それ以外の部位であれば治療できることがほとんどです。
治療時には、眼球を保護する専用のレーザー用アイガード(コンタクトシェル)を装着し、安全に十分配慮しながら治療を行います。
まずは診察で状態を確認し、治療が可能かどうか、治療後の経過も含めて分かりやすくご説明いたします。
治療後の赤み・色素沈着について
顔は紫外線や摩擦など外からの刺激を受けやすく、メイクも行う部位です。
そのため、治療後には赤みや炎症後色素沈着が比較的起こりやすい傾向があります。
また、肝斑がある方では、その影響を受けることもあります。
一方で、顔は皮膚のターンオーバーが比較的早い部位でもあります。
そのため、一時的に赤みや色素沈着が目立っても、比較的早く改善していくことが多く、最終的に目立つ傷跡として残ることは少ない印象です。
なお、赤みや色素沈着は生え際やフェイスラインでやや長引きやすい傾向があります。
首のイボ
首のイボ=スキンタッグ(アクロコルドン)ではなく、実際は脂漏性角化症が多い
首にできるイボには、いくつか特徴があります。
「首のイボ=スキンタッグ(アクロコルドン)」と思われている方も多いようですが、当院を受診される患者様では、実際には脂漏性角化症が圧倒的に多い印象です。
首の詳しい特徴・治療について読む
アクロコルドンのようにぶら下がって見えるものでも、ダーモスコープで詳しく観察すると、有茎性脂漏性角化症の所見がみられることが少なくありません。
もちろんアクロコルドンもありますが、当院では脂漏性角化症の方がはるかに多くみられます。
触り心地も見分けるヒントになります
アクロコルドンはふにゃふにゃと柔らかく、つまめるような感触があります。
一方、脂漏性角化症はやや硬く、指で触るとブツブツ・ザラザラとした感触があります。
当院では、このような見た目や触り心地に加え、ダーモスコープ所見も参考にしながら診断しています。
病変の種類によって治療方法を変えているため、この見極めはとても大切だと考えています。
脂漏性角化症とアクロコルドン以外では、老人性血管腫がポツポツとみられることがあり、皮脂腺増殖症や頚部白色線維性丘疹(White fibrous papulosis of the neck)を認めることもあります。一方、首のウイルス性イボはあまり多くありません。
首の脂漏性角化症は小さいものが多いです
首にできる脂漏性角化症は、他の部位に比べて小さいものが多いのが特徴です。
5mmを超えるものはあまり多くなく、多くは数ミリ以下で、ときどき3〜4mm程度のものが混じる印象です。
そのため、顔や体幹部の大きな病変に比べると、治療後の赤みや炎症後色素沈着は比較的少ないことが多いです。
特に1mm前後の小さなイボが中心の場合は、かさぶたが取れた時点でほとんど目立たなくなり、その後も赤みや色素沈着がほとんど出ずに経過することも珍しくありません。
一方で、首の側面(サイド)は、衣類や髪の毛による摩擦を受けやすいためか、色素沈着がやや起こりやすく、長引くことがあります。
それでも、多くの場合は時間とともに徐々に改善し、最終的には目立たなくなることがほとんどです。
首のイボを見分けるための比較画像

首にみられる脂漏性角化症です。中央の色調が濃い病変は、皮膚からぶら下がるように大きく突出しており、一見するとアクロコルドンによく似ています。

首にみられるアクロコルドン(スキンタッグ)です。脂漏性角化症と比べると、表面はつるっと滑らかで、触れるととても柔らかいのが特徴です。
体幹部のイボ(胸・お腹・背中・鼠径部など)
胸やお腹、背中、鼠径部などの体幹部(胴体)にたくさんできるイボの多くは、脂漏性角化症です。ウイルス性イボを単発で見ることはありますが、多発しているケースは当院ではとても少ないです。また、他院で「ウイルス性イボ」と診断されていても、ダーモスコープで詳しく観察すると、脂漏性角化症の典型的な所見がみられることも少なくありません。もちろん病理検査を行わない限り確定はできませんが、当院ではそのようなケースをよく経験します。イボ以外では、老人性血管腫が混在していることがあります。
体幹部の詳しい特徴・治療について読む
大きさや形にも特徴があります
体幹部の脂漏性角化症は、大きさもさまざまです。
首のように小さなものばかりではなく、1cmを超えるような大きな病変をみることもあります。また、お腹や背中、特に背中には、「涙型」の特徴的な形の病変もしばしば見られます。なぜこのような形になるのかは、現在のところよく分かっていません。
摩擦を受けやすい部位に多い印象です
体幹部全体に脂漏性角化症がある方でも、アンダーバスト、脇腹 、下腹部 、鼠径部など、日常的に摩擦や圧がかかりやすい部位では、特に密集していることが多い印象です。
原因ははっきりしていませんが、私自身は摩擦が脂漏性角化症を増やしたり、大きくしたりする要因の一つではないかと考えています。
また、脇の下には、アクロコルドンがよく見られます。
治療後の経過について
体幹部は、顔や首に比べると治療後の経過がややゆっくりです。
特に、アンダーバスト 、脇腹 、背中などは、治療後も摩擦や圧を受けやすく、外用薬も塗りにくい部位のため、他の部位より条件が良いとは言えません。
さらに、体幹部は顔や首に比べて皮膚のターンオーバーがゆっくりなため、治療後の赤みや炎症後色素沈着が改善するまで時間がかかる傾向があります。長い場合は1年ほどかかることもあります。ただし、多くの場合は時間の経過とともに徐々に改善し、最終的にはきれいに目立たなくなることがほとんどです。
体幹部にみられる特徴的な形

四肢のイボ(手足)
四肢の詳しい特徴・治療について読む
手の甲を除く四肢では、脂漏性角化症がたくさんできるケースはあまり多くありません。
多くは比較的大きめの病変が単発でみられる程度で、顔や首、体幹と比べると脂漏性角化症ができにくい部位という印象です。
一方、手の甲は少し特徴が異なります。
手の甲には、平らで色が薄い脂漏性角化症が多数みられることが少なくありません。
手の甲は日常生活の中で紫外線や摩擦、水仕事などさまざまな刺激を受けやすい部位です。
そのため、炭酸ガスレーザーのように皮膚へのダメージが比較的大きい治療では、治療後の赤みや炎症後色素沈着が長引いたり、傷跡が目立ちやすくなることがあります。
幸い、手の甲の脂漏性角化症は平らな病変が多いため、当院ではできるだけ皮膚へのダメージが少ないQスイッチルビーレーザーによる治療をおすすめすることが多いです。
Qスイッチルビーレーザーでは病変が一部残る可能性はありますが、治療後の赤みや色素沈着を抑えやすいという大きなメリットがあります。
そのため、手の甲では「しっかり取り切ること」だけでなく、「治療後の仕上がり」も重視して治療方法を選択しています。
もちろん、病変の盛り上がりが強い場合は炭酸ガスレーザーが適していることもあります。
IMPORTANT
同じ脂漏性角化症でも、部位に合わせた治療が必要です
皮膚の厚み、摩擦の受けやすさ、ターンオーバーの速さは部位によって異なります。
当院では病変の種類や皮膚の状態、レーザーへの反応を確認しながら、
必要最小限のダメージで、できるだけ取り残しのない治療を目指しています。













































